丁子屋

きものTPO

ご自宅でできるお手入れ術! 其の三「虫干しをしてみよう」

今回は、虫干しのススメです。虫干しとは、お着物に限らず衣類全般、書籍や調度品、絵画などを箱から取り出し、日光に当てて、風を通して、湿り気やカビ、虫の害を防ぐことを指します。日本では古くから行なわれている作業です。

洋服も春夏秋冬で衣替えをし、湿気対策などのお手入れをするように、大切なお着物も、年に数回は箪笥から出して息を吸わせてあげましょう。ずっと家に閉じこもっていると、人間も鬱々としてしまいますよね。お天気の良い日に外に出るとスカッと心地よい気持ちになるものです。お着物も天然素材ですから、なおさらです。

虫干しのポイント)
1) 最適な時期は、秋の晴れた10月と、一番寒い2月
2) 年に2回行います
3) 10時〜15時の間に、2〜3時間
4) 前日も晴れだった快晴の日に行いましょう
5) 裏返して陰干しにしましょう

気候や住宅事情が大きく変わった現代では、上記のような従来の虫干しが簡単にできない現状があると思います。
そこで、丁子屋では、より身近で実践しやすい方法をご提案しています。

丁子屋おすすめ!お手入れ方)

1) 乾燥が続いた日に、引き出しを開け放して、外気に当て風通しをします
2) 上記の引き出し内の防湿剤と、「たとう紙の正しい使い方」で普段から劣化を防ぎます
  https://www.choujiya-toranomon.co.jp/feature/tpo/ご自宅でできるお手入れ術! 其の二「たとう紙/
3) 一番良いのは、着物を着て、外へ出ることです!

最後に、畳みシワの応急処置とお手入用品をご紹介しますね。

丁子屋おすすめ! 畳みシワの応急処置)
1) 軽いシワでしたら、2〜3日の陰干しでとれますが、袷の着物は表地と裏地がズレてしまいますので避けましょう。着用したり、畳み直すことによってシワをとります
2) ポリエステルや木綿の着物は、当て布をした上から霧吹きをしてアイロンをします。その際は、強く押しつけずに、軽くゆっくり行のがポイント
3) タンスから出す時、しまう時に注意して、シワをつくらないことが肝心です
丁子屋おすすめ! お手入れ用品リスト)

1) 着物用ブラシ(豚毛100%) 3,300円(税抜)(あずま姿株式会社)
2) リグロイン 1200円(税抜) (東工薬株式会社)
3) 丁子屋オリジナルたとう紙(和紙)のセット 三枚セット1010円(税抜)~
4) きものの友 260円(税抜)(京都和装元卸協同組合)
※使用後に干して、再利用が可能です
5) 丁子染風呂敷 2500円 (税抜)(丁子屋オリジナル) 
※防虫防カビ効果は、洗うと効果が落ちますので、数年後香りが失われたら交換をおすすめします。

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